ハウツー2026年6月24日更新日:2026年10月10日 7分で読めます

iPhoneのSiriショートカットでフェイク着信を鳴らす方法

iPhoneのSiriショートカットでフェイク着信を設定する方法。無料の標準機能だけの方法、CallKitアプリとの連携、ハンズフリーで鳴らす自動化のアイデアを紹介します。

B執筆:Baptiste Garcia

このページの内容

結論

iPhoneでは、Siriとショートカットを使ってフェイク着信を鳴らせます。ただし標準機能だけの方法には、はっきりした限界があります。表示されるのは本物のシステムの着信ではなく、それっぽく作った画面で、ロック画面からは動かず、待ち時間も30秒ほどが上限です。CallKitで鳴る本物らしい着信がほしいなら、IntroscapeのSiriショートカット用アクションを使えば、場所や時刻をきっかけにしたものを含め、あらゆるオートメーションに組み込めます。両方の設定方法と、それぞれを最大限に活かすコツを紹介します。

Siriにフェイク着信を頼むのは、簡単にできそうに思えますよね。正直なところ、ほぼそのとおりです。Appleの「ショートカット」アプリなら、ダウンロード不要で、好きな名前と写真の着信画面を表示できます。ただし、これは着信画面に似せただけの見せかけの画面で、本物のシステムの着信ではありません。スマホがロックされた瞬間や、誰かにじっくり見られた瞬間にバレてしまいます。本当にその場から抜け出せるほど本物らしくしたいなら、同じSiriショートカットの仕組みに対応しつつ、本物の着信体験を届けるCallKitアプリが必要です。

このガイドでは、両方の方法を順を追って説明します。まず無料で使える標準機能だけの方法を紹介し、次にIntroscapeのSiri連携の仕組みを説明し、最後にすべてをハンズフリーにするオートメーションのアイデアをまとめます。iPhoneでのフェイク着信自体が初めてなら、5つの方法を比べて解説したiPhoneでフェイク着信を鳴らす方法の完全ガイドもどうぞ。

Siriショートカットの標準機能でできること

「ショートカット」アプリは、iOS 13以降のすべてのiPhoneに入っています。複数のアクションをつなげて小さなプログラムのように使えるアプリで、ユーザーの間で人気のレシピのひとつが、RoutineHubで公開されている「Incoming Call」というショートカットです。実行すると、発信者の名前と写真を選び、短い待ち時間(最大30秒ほど)を設定するだけで、着信のように見える画面が表示されます。

ゼロから設定する手順は次のとおりです。

  1. iPhoneでSafariを開き、RoutineHubの「Incoming Call」ショートカットのページ(番号11028)にアクセスします。
  2. 「Get Shortcut」をタップします。「ショートカット」アプリが開き、中に含まれるアクションが表示されます。
  3. アクションの内容を確認してから、「ショートカットを追加」をタップしてライブラリに保存します。
  4. ショートカットのタイルをタップするか、Siriに「Incoming Callを実行」と話しかけるか、ホーム画面にウィジェットとして追加して実行します。

ちゃんと動きますし、ダウンロード不要の方法としては驚くほどよくできています。ただ、ここぞという場面で頼る前に、弱点も正直に知っておきましょう。

標準のショートカットだけで鳴らす方法の限界

標準の「Incoming Call」ショートカットには、実際に使ううえで問題になる限界が3つあります。

  • 本物の着信ではない。表示される画面は、「ショートカット」アプリの中で描かれた、それっぽい見せかけの画面です。AppleのCallKitを使っていないので、ロック画面では鳴らず、本物の電話のように受話口から音が出ることもなく、通話履歴にも残りません。隣に誰かが座っていれば、違いに気づかれます。
  • ロック画面からは動かない。iOSでは、ショートカットのオートメーションが電話アプリを起動したり、自動で発信したりすることはできません。時刻や場所をきっかけにしたオートメーションでも、スマホのロックを解除し、「ショートカット」アプリを前面に出しておく必要があります。
  • 待ち時間が短い。待ち時間は30秒ほどまで設定できますが、それより長くすると不安定になります。スマホをポケットに入れたまま20分後に鳴らしたいなら、標準のショートカットだけでは実現できません。

だからといって、標準のショートカットが役に立たないわけではありません。友達同士のちょっとしたドッキリや、気軽な口実には十分です。でも、ロック画面でも動き、音も自然で、数分後や数時間後に予約できるものが必要なら、ちゃんとしたアプリを裏で動かす必要があります。それぞれの方法がどんなときに向いているかは、iPhoneでフェイク着信を鳴らす方法の比較で詳しく解説しています。

IntroscapeのSiri連携の仕組み

Introscapeは、WhatsAppやFaceTimeが着信に使っているのと同じ、AppleのCallKitで作られています。Introscapeでフェイク着信を鳴らすと、ロック画面で鳴り、受話口から音が流れ、純正のフルスクリーンの着信画面が表示され、通話履歴にも記録されます。これだけでも、ショートカットの見せかけの画面よりはるかに本物らしく見えます。

このガイドで大事なのは、IntroscapeがSiriショートカット用のアクションも用意していることです。つまり、Siriに「今すぐ電話して」(自分で決めた好きなフレーズでOK)と話しかけるだけで、それっぽい画面ではなく、CallKitの本物の着信が鳴ります。Introscapeのアクションは、どんなショートカットのオートメーションにも組み込めるので、標準機能だけのショートカットでは意味がなかった、場所や時刻をきっかけにした自動化も使えるようになります。

設定手順は次のとおりです。

  1. Introscapeを開き、鳴らしたい着信を作ります。発信者名、写真、音声、着信音を選びましょう。
  2. 「ショートカット」アプリを開き、新しいショートカットを作成します。
  3. 「アクションを追加」をタップし、Introscapeで検索して、さっき作った着信を鳴らすアクションを選びます。
  4. ショートカットに「今すぐ着信」や「電話して」のようなSiri用のフレーズをつけます。
  5. テストします。Siriにフレーズを話しかけるか、ショートカットのタイルをタップしましょう。数秒以内に、純正の着信画面でスマホが鳴るはずです。

ポイントは、Siriの手軽さとCallKitのリアルさを両方手に入れられることです。人前でアプリをもたもた操作する必要も、怪しい見せかけの画面もありません。ただ、スマホが本来どおりに鳴るだけです。電話の向こうの声に何を話させるか決めておきたいなら、設定の前に無料のフェイク着信の台本ジェネレーターを試してみてください。

場所で自動化:ある場所に着いたら着信させる

Introscapeをショートカットに組み込むと特に便利なのが、場所をきっかけにしたオートメーションです。たとえば、毎週の食事会で、時間どおりに帰らせてくれない人がいるとします。お店に着いてから45分後にフェイク着信が鳴るオートメーションを設定しておけます。

作り方は次のとおりです。

  1. 「ショートカット」アプリを開き、「オートメーション」タブで「+」ボタンをタップします。
  2. きっかけに「到着」を選び、場所(お店、誰かの家、職場など)を検索します。
  3. オートメーションのアクションに「待機」を追加し、好きな待ち時間を設定します(45分なら2700秒)。
  4. 待機のあとにIntroscapeのアクションを追加し、あらかじめ設定した着信を鳴らすようにします。
  5. 大事なポイント:お使いのiOSのバージョンが対応していれば、オートメーションを「すぐに実行」に設定しましょう。古いバージョンでは、実行の確認を求める通知が出ることがあります。

ひとつ注意があります。ショートカットのオートメーション内で長く待たせると、iOSが処理を中断した場合に不安定になることがあります。数分以上待たせたい場合は、「待機」は短いつなぎとしてだけ使い、着信そのものはIntroscapeの内蔵タイマーで直接予約するほうが確実です。そうすれば、Introscapeがタイミングを自分で管理するので、スマホがロックされていても、「ショートカット」アプリが動いていなくても着信が鳴ります。

時刻で自動化:決まった時間に着信を予約する

もうひとつの大きな武器が、時刻をきっかけにした自動化です。着信を場所ではなく時計に結びつけます。いつも長引く毎週の会議、上手に切り上げたい定例のお茶の約束、慣れない場所に向かうときの安全確認の電話など、くり返し起きる場面にぴったりです。

設定方法は次のとおりです。

  1. 「ショートカット」アプリで新しいオートメーションを作り、きっかけに「時刻」を選びます。
  2. 時刻を設定します(たとえば毎週火曜の15時15分)。
  3. Introscapeのアクションを追加し、鳴らしたい着信を選びます。
  4. 確認なしで動くように、「すぐに実行」をオンにします。

ここでも、確実に動くかどうかはiOSがオートメーションを動かし続けてくれるかによります。1回だけの予約なら、Introscapeのアプリ内予約(最大24時間先まで)のほうが、ショートカットのオートメーションより一般的に確実です。着信がシステムレベルで登録されるからです。くり返しのパターンにはショートカットのオートメーション、確実さが必要な1回きりの予定にはアプリ内予約、と使い分けましょう。

時刻や場所以外の、ひと工夫したきっかけのアイデア

Introscapeをショートカットのオートメーションに組み込めるようになると、アイデア次第で使い方が広がります。実際に便利だと感じる人が多い設定をいくつか紹介します。

  • NFCタグで鳴らす。机の裏やノートの中にNFCタグを貼っておきます。iPhoneをかざすと着信が鳴ります。スマホを置いているようにしか見えないので、背面タップよりさらにさりげなく使えます。
  • バッテリー残量で鳴らす。バッテリー残量が15%を下回ったら「迎えに来て」という着信が鳴るオートメーションを設定します。外出中にスマホの充電が切れそうなときの、本当の安全網にもなります。
  • 集中モードで鳴らす。「仕事」など特定の集中モードに切り替えたら、決めた時間のあとに着信が鳴るようにします。特定の予定のときには、いつも逃げ道を用意しておきたい人に便利です。
  • Apple Watchで鳴らす。Apple Watchを持っているなら、Introscapeは手首から着信を鳴らせます。Siriのフレーズと組み合わせれば、ハンズフリーの手段が2つになります。Watch側の使い方は、Apple Watchでフェイク着信を使う方法のガイドで詳しく解説しています。

どれにも共通するのは、さりげなさです。いちばんのフェイク着信は、あなたが何かしたことに誰も気づかないもの。NFCタグにかざしても、Siriのフレーズを小声でつぶやいても、タイマーに任せても、スマホはただ鳴るだけ。それがすべてです。

Siriで鳴らすフェイク着信を本物らしく見せるコツ

技術的な設定がうまくいっても、それで半分です。残りの半分は、見ている人に本物の電話だと感じさせること。実用的なコツを紹介します。

  • ありそうな発信者を選ぶ。「お母さん」「部長」、または友達の名前がおすすめです。ウケ狙いの名前は、突っ込まれるもとになります。
  • 実際の写真を使う。今のiPhoneでは、写真のない発信者は少し不自然に見えます。Introscapeならライブラリの好きな写真を設定でき、そのひと手間がリアルさにつながります。
  • 音声をオンにする。無音に向かって話すのを自然に演じるのは難しく、静かな部屋ならなおさらです。IntroscapeのAI音声があれば反応する相手がいるので、会話が自然に聞こえます。台本を前もって考えておきたいなら、フェイク着信の台本ジェネレーターで、必要になる前にセリフを整理できます。
  • Siriのフレーズは短く、ありふれたものに。「フェイクの緊急電話を鳴らして」より「電話して」のほうがいいでしょう。Siriが反応するのを誰かに聞かれても、ありふれたフレーズならまったく怪しまれません。
  • 本番の前に一度テストする。まず家でショートカットやオートメーションを実行してみましょう。着信が鳴るか、発信者名が正しく表示されるか、受話口から音声が流れるかを確認します。2分のテストで、気まずい失敗を防げます。

標準のショートカットとIntroscapeのSiriアクション、どちらを選ぶ?

どちらも「ショートカット」アプリを使いますが、結果はまったく違います。選ぶときの参考に、かんたんに比べてみましょう。

  • リアルさ:標準のショートカットは、スマホをロックすると消えてしまう、それっぽい見せかけの画面です。IntroscapeはCallKitを使うので、ロック画面で鳴り、受話口から音が流れ、通話履歴にも残ります。
  • 予約:標準のショートカットの待ち時間は30秒ほどが上限です。Introscapeは最大24時間先までの予約に対応し、システムレベルで管理されます。
  • 音声:標準のショートカットでは、電話の向こうは無音です。IntroscapeにはAI音声があるので、近くで誰かが聞いていても本物の会話に聞こえます。
  • 料金:標準のショートカットは無料です。Introscapeは無料でダウンロードでき、すべての機能を使うにはアプリ内のサブスクリプションが必要です。たまにドッキリに使うだけで、リアルさが重要でないなら、無料のショートカットで十分。見ている人に気づかれない確実な逃げ道が必要なら、アプリを使う価値があります。
  • 自動化:どちらもショートカットのオートメーションで使えますが、オートメーションの最後に本物のCallKitの着信を鳴らせるのは、Introscapeのアクションだけです。

アプリをまったく使わない場合にどうなるかは、アプリなしでフェイク着信を鳴らす方法の記事で、メリットとデメリットを詳しく解説しています。

この記事のポイント

  • 標準の「ショートカット」アプリの「Incoming Call」レシピは、手軽で気楽なフェイク着信には使えますが、表示されるのはそれっぽい見せかけの画面で、本物のシステムの着信ではありません。
  • IntroscapeにはCallKitの本物の着信を鳴らすSiriショートカット用アクションがあるので、Siriの手軽さとロック画面でのリアルさを両立できます。
  • 場所や時刻をきっかけにしたショートカットのオートメーションで、ハンズフリーでフェイク着信を予約できます。ただし、ショートカット内で長く待たせると不安定になることがあります。
  • いちばん本物らしく見せるには、短いSiriのフレーズに、実際の発信者の写真とAI音声を組み合わせましょう。誰にも怪しまれません。
よくある質問

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